管理人のDaiです。
この記事では暗号資産の分野でかなり重要なマイニングについて分かりやすく解説いたします。
詳細は以下の通り。
目次
マイニングついて分かりやすく解説
マイニングとは

ビットコインのマイニングを例にして解説します。
ビットコインはビットコインネットワーク上のコンピュータープログラムによって発行されます。
発行される仕組みとして、送金処理の情報(正しく取引が行われているか確認)を専用ソフトを用いて解きます。
送金処理の情報とは「検証を行うブロック内のデータ、ハッシュ値、ノンス」の3つのデータのことをさし、これら3つのデータをハッシュ関数に入れて正しく取引が行われているか検証を行います。
- ハッシュ値:取引検証済の証である1つ前のブロックのハッシュ値と呼ばれる値
- ノンス:正解を導くことになる数値
そして、一番早く解いた人に報酬として一定量のビットコインが発行されます。
また、マイニングを行う人達のことをマイナー(発掘者)と言います。
つまり、マイニングをすればするほど報酬としてビットコインを手に入れることができるので、より多くの人がビットコインをマイニングするための動機付けとなり、たくさんのマイナーが出てくることによって、より安全なネットワークを構築できることにも繋がります。
これがマイニングの仕組みです。
マイニングの現状

当初、ビットコインのマイナーは自身のコンピューターで解くことが多かったですが、送金処理の難易度が上がるにつれ、より多くの電力を消費し多額の費用がかかるようになってきました。
その問題を解決するために専用の「マイニングマシン」というのが様々な企業を通して開発されています。
マイニングに必要な環境は
- 計算能力の優れたマイニングマシン
- マイニングマシンを冷却せる設備
- 電力コストを抑える
を満たす環境が理想と言えます。
マイニングマシンはノンスの候補値をハッシュ関数に入れて確認する作業を何度も試すことでハッシュ値を探し出します。
そのため、効率的に検証を行うにはマイニングマシンの膨大な計算能力が求められます。
計算能力が高いほどマイニングは有利です。
また、マイニングマシンの計算能力を示す数値のことを「ハッシュレート(マイニングの速度)」と呼びます。
そして、膨大な計算処理を行うマイニングマシンは70度〜80度を超える高温になるため、「マイニングマシンを冷却させる設備と環境」が必要です。
電力コストにおいて、ビットコイン1枚を採掘するのに掛かる費用を調査し、その結果をドル建てで平均化したのが以下の画像です。
この調査結果は「各国の政府および地方公益事業会社」、「国際エネルギー機関」、「IBTimesのレポート」からです。
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出典元:コインテレグラフジャパンより引用
そのため、電気代が高い日本ではビットコインのマイニングが向かない国でもあることが言えます。
電気代の安い中国や気温が低いアイスランドなど北欧の国で大規模な事業を展開する企業が出るほどです。
マイニングの方法
マイニングをするための主な手段は
- ソロマイニング
- プールマイニング
- クラウドマイニング
に大きく種別されます。
ソロマイニング

自身のパソコンを使って、一人でマイニングの作業を行うのが「ソロマイニング」です。
メリットは暗号資産のマイニングが成功すると報酬をすべて自分のもにできることが最大の利点です。
ただしその一方で、マイニングは膨大な計算を高速処理で行うのに高性能なマイニングマシンが必要となります。
したがって、マイニングマシン・専用ソフトウェア・冷却設備などの設備費用と電気代のコストが発生します。
ソロマイニングは自己資金があってこそできる方法と言えるでしょう。
現在において、ソロマイニングは現実的にかなり厳しい環境です。
プールマイニング

複数のマイラーが協力してマイニングする仕組みのことをプールマイニングと言います。
自身のマイニングマシンの計算能力をインターネット経由で提供し、仕事量に応じて報酬を受け取る仕組みです。
ソロマイニングと比較し、複数のマイラーが協力し合うので作業効率が上がりマイニングに成功する確率が上がるので安定した報酬を受け取りやすくなります。
複数のマイラーが協力し合うので、ソロマニングのように報酬をすべて自分のものにできないというのが注意点です。
クラウドマイニング

マイニングを行っている企業(以下、マイナー企業)にマイニングを任せるのがクラウドマイニングです。
マイニングに関する専門的な知識や、パソコンに関する専門的な知識がなくてもマイニングに参加できます。
クラウドマイニングのスキームはマイナー企業に出資して報酬を受け取る方法やマイニングマシンをマイナー企業からレンタルしてマイニングに参加して報酬を受け取るなど、様々な方法があります。
クラウドマイニングは運営形態によって、初期費用・毎月のランニングコストなどの費用負担が必要となります。
また、企業に任せることになるので詐欺の被害や倒産などといったリスクも発生するので、マイナー企業は慎重に選ぶ必要があります。
最後に
いかがでしたでしょうか。
ビットコインを例に上げて、マイニングの仕組みについて解説しました。
更に深く掘り下げると専門的な内容になってくるので、おおよその概要を掴むことに関しては、この記事の内容でOKと思われます。
さらに詳しい詳細は書籍など読んで、知識を蓄えていきましょう。